設計者や監理者が躯体を見る
下の写真は、都心部に建つ大規模複合ビルの地下駐車場で漏水が発生した例だ。
漏水は、逆打ち工法の打ち継ぎ部に集中していた。 建設会社は、数社から相見積もりをとった。
[当社は、確実に漏水を止める背面注入工法(工法の説明は下図参照)を提案した。建設会社は、コスト面などを理由にウレタン注入を提案した別の工事会社に発注した。
しかし、ウレタン注入では完全に止めることができず、漏水個所に導水管を埋め込んで排水する導水管工法を採用して、ひとまず決着を見た。ところが、建設会社の内部から、「将来、導水管が石灰成分によって詰まると漏水が再発する可能性がある」との声が出て、抜本的な再対策を当社に求めてきたのである。
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