1. はじめに K―50は、使用時に所定量の水を加え、練り混ぜることにより使用できる、ポリマーを使用していないプレミックスタイプの断面修復用モルタル材です。高い強度性能で付着強度にも優れ、なおかつ高い無収縮性能を有し、トンネル、橋梁等の土木構造物のほか、建築構造物の断面補修にも使用することができます。
2. 特長
  1. 高いチクソトロピー性を有しているため、容易に厚塗り施工ができ工期短縮につながりま
    す。また、コテ仕上げ作業が容易となります。
  2. 吹付け工法、コテ塗りのいずれの施工方法を用いることができます。
  3. ポリマーを使用していないため、高強度性能、耐火性に優れています。
  4. 市販の断面修復用モルタル材と同等以上の高い無収縮性能を有しています。
3. 用途
  1. トンネルのインバート・アーチ部の修復、橋梁橋脚部の修復、他土木構造物の修復
  2. 地下駐車場の修復、浄水場設備の修復、他建築構造物の修復
  3. ひびわれ・ジャンカ・充填不良・カブリ不足の修復
  4. 床面表層保護・目違・不陸調整
4. 仕様

注1)  練り混ぜ水は、環境温度、施工方法により変動します、1袋あたり3.4〜3.9kgの範囲でご使用ください。
注2) 可能施工厚の最大値は、吹付け施工によるものです。コテ施工の場合は、最大値の約半分の数値となります。

5. 施工方法
  1. 施工する面は必ず粗面処理を行い、湿潤状態にしてください。
  2. 30mm以上厚塗り施工をする場合、必要に応じてワイヤーメッシュ等の使用もお薦めします。
  3. 鉄筋が腐食している場合は、適切な防錆処理をしてください。
  4. 「K−50」の練混ぜは、ハンドミキサまたはパン型ミキサを用い、練混ぜ時間120〜180秒を目安に練混ぜたのち、吹き付け機またはコテ塗りで施工してください。
  5. 施工後は必ず適切な養生を行ってください。まれに施工後数時間で表面に乾燥ひび割れが発生する場合があります、施工直後に養生剤の散布をお薦めします。
6. 物性試験例

モルタルスランプ : JISA1171 (ポリマーセメントモルタルの試験方法 6.2)
圧縮試験 : JISA1108 (コンクリートの圧縮強度試験方法 20℃、湿度60%、気乾養生)
長さ変化率 : JISA1129 (モルタルおよびコンクリートの長さ変化試験方法、供試体作成後、翌日基長にて測定)
付着強度 : JISA6916 (建築用下地調整塗材、20℃、湿度60%、気乾養生)

7 使用上の注意事項
  1. 水量は、環境温度、施工方法に応じて試験練りを実施の上、決定してください。また、練混ぜ水には上水道水またはこれに準じた水を使用してください。なお、「K−50」の目視での柔らかさは、通常のモルタルに比べ、やや硬く見えますのでご注意ください。
  2. 本製品の保管方法は、セメントと同様に保管し、破損した袋の製品は使用しないでください。
  3. 取扱いおよび施工には、必ず、防塵マスク、保護メガネ、ゴム手袋等の保護用具を着用してください。
  4. 本製品が目に入った場合、皮膚に付着した場合は、速やかに洗浄し、専門医の診察を受けてください。
8. 包装形態 25kg入 防湿袋
販売・製造 (販売)有限会社 タフ技研
東京都板橋区上板橋1-19-22
TEL:03-5399-2633 FAX:03-3932-5161
E-mail: info@tough-giken.com
(製造)株式会社 ニューテック
東京都板橋区志村1丁目2番9号
TEL:03-5918-9688 FAX:03-5918-9687
URL: http://www.kknewtech.co.jp/ E-mail: info@kknewtech.co.jp